
こんなに楽しい居酒屋は他にはない
将来、レンタカーが格段に安くなったらそうなるかもしれない。
こういったことを外食産業は先取りする形でイノベーションを図っていると考えてもらえばいい。
それともう一つはチェーン店がたくさんできる中で、商圏が急速に縮小してきていることへの対応がある。
品質重視のN・KやMフードサービスでさえ新しい出店戦略を模索しているほど外食業界の課題になっている。
Gは明確な時代認識、消費者ニーズの変化の認識の下に開発されたものである。
現に、キリのほうの二極化うち上のほうの業態である「GA」についても併行して開発を進めていた。
ただ、バブル崩壊後、価格が話題になったので、Gの本格的なスタートを早めたにすぎない。
GAはそれより一年遅れてスタートしている。
ただ、Sから転換した当初、Gがもたついたことは確かである。
当初のシミュレーションでは、転換前のSより売上が120%、客数で140〜150%アップすればいいとふんでいた。
ところが、マスコミなどが大々的にとりあげたため、シミュレーション以上にアップし、客数が500%になった店さえ出た。
一方、コストを下げるために店員を減らしていたせいで物販に近いようなサービスしかできなくなってしまう。
また、コンセプトの一つにしたセルフという言葉が独り歩きし、店員も積極的にサービスしなくてもいいと思い込んでしまった。
Sとしては、新しいサービスの形態を開発したつもりだったのにである。
そのため、Gは評判を落とす。
競合店のある地域では、「SがGに転換してくれたお陰でうちの店にお客が逃げてきてくれた」などという店員さえいた。
Sはそこで、95年に一年間かけGをブラッシュアップする。
汚れが目立ったり古い店は改装してGバージョンに変えた。
いったんやめた制服も新しくして復活させた。
メニューも品質の向上を図った。
ライトミール中心だったものをディナー用のメニューとして和食の膳とステーキを加えた。
980円のステーキだが、これはSグループの中で一番品質のよいものを入れた。
サーロインとヒレである。
家庭用の1.25合炊き炊飯器を1店5台入れ、炊きたてライスも提供している。
コーヒーはヨーロピアンスタイルで一杯ずつひいていれるようにした。
ただし、セルフで自分でいれる点は変わっていない。
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